今回は、株価の解説ではなく、株をする上での心得を書いていきます。
私は、株価というものは、上げ下げすることに理由はないと考えています。そして、株取引をするうえでの心得は、どれだけ素直に株価の動きを捉えることができるかであると考えています。
株価はどうして変動するのか
どうして、株価は上がったり、下がったりするのでしょうか?
一般的には、業績が良いと上がり悪いと下がると考えている人が多いと思います。
私は、その株を買いたい人が多ければ上がり、売りたい人が多ければ下がると考えています。
私もかつて、株価が下がると「何か業績が悪くなったんじゃないか」、「悪い経済指標がでたんじゃないか」といろいろな理由を探していました。そして、あらゆる経済ニュースを読み、いろいろなテクニカル指標をチャートに表示し取引をしていました。
しかし、株価が動いた理由を探すことは無意味なことです。なぜなら、理由がわかったところで対処のしようがないからです。
我々に求められていることは、今の株価が上がっているか下がっているかを見て、自分は取引をするのかしないのかを決めることです。
たしかに、株価が大きく動くと不安な気持ちから「何で下がったんだ」と理由を探したくなります。
しかしながら、そこに時間を割くのであれば、これから株がどう動くかを考えることのほうが重要です。
日経新聞はファンタジー
よく、投資をするときに日経新聞を読んでる方います。たしかに日経新聞は、企業にまつわるいろいろな情報が載っています。
しかし、それだけを頼りに投資をすると利益が出ないことが多いと思います。なぜなら、日経新聞に載っている時点で、投資の世界に身をおいているひとはみんな知っている情報となり、情報の価値がなくなるからです。
また、メディアにありがちなのですが、情報が未確定であるのに記事にしてしまう、いわゆる飛ばし記事があります。そして、これは新聞を読んでいる我々では真実かどうか判断がつきません。
もちろん、誤った情報では利益が出ることはないです。
新聞とは、言わばファンタジー小説であると思って、とりあえず読むが情報を鵜呑みにすることはやめるべきです。これぐらい気楽に新聞を読むと、けっこうおもしろいことが書いてあったりして、純粋に楽しめます。
株価はなるべく雑念を捨てて見る
株価を見るときの注意点ですが、なるべくチャートに映る情報を少なくして見てください。
ある程度、株の本を読んで勉強したりするとチャートにテクニカル指標が4つも5つも表示されていたりします。移動平均線を表示して、ボリンジャーバンドを設定して、MACDがこうなって・・・とかですね。気持ちはわかります、私もそうだった頃があります。
しかし、テクニカル指標を多く表示してしまうと、結局どのタイミングで取引すれば良いのかわからず、誤ったタイミングで取引してしまうことが多くなります。良かれと思って行ったことが、実はマイナスの作用を生みます。
おすすめなのは、テクニカル指標を絞った上で、株価をローソク足ではなく終値のラインで表示することです。こうすると株価の動きがとてもシンプルになります。
ローソク足をラインに変更する理由は、ローソク足でさえも情報が多いからです。
ローソク足は始値、終値、高値、安値の4つを一気に表示しています。通常はとても便利なのですが、この高値と安値に惑わされることが少なからずあります。
株価のなかでいちばん重要なのは、終値だと私は考えています。その終値同士をつなげたラインに変更することによって、よりシンプルに株価を見ることができます。
わからないときは取引しない
いろいろな情報に惑わされず、株価をシンプルに見た結果、上がるか下がるかわからないときは、絶対に取引をしないでください。
そして、このわからないときを見極めることは重要です。
なぜなら、理由もないまま取引をしてしまうと、後で結果の検証ができず経験を活かすことが難しくなるからです。
株取引をするときにはなるべく「ここが買いとなっているから買う」とか「株価がこうなったから売る」とか理由をつけることが、利益を出すときに重要となってきます。
まとめ
株取引に絶対的な正解はありません。100人いたら100通りのやり方があり、結果もまちまちです。
しかし、今回書いたことは、どなたでも当てはまる内容であり、ある程度取引をしている人なら「言われなくてもわかっているよ」といった内容だと思います。
昨今の状況から、はじめて投資をする人も増えていると思います。
そういった方は、今回ご紹介したことを参考にしていただければと思います。特に株価をシンプルに見ることと、わからないときは取引しないことは大切ですので、意識して投資をしていただくと良いと思います。
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