元証券マンが教える対面証券っていいの?

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感染症の拡大とともに日経平均株価、NYダウともに乱高下しながら大きく下げてますね。色々な会社の株価も大きく下げていて、配当利回りが7%といったところも出てきました。

そうした中、投資を始めてみようと思う方もいるのではないでしょうか。

大体のブログではネット証券の記事を見かけることが多いので、今回は対面証券の特徴を解説します。

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対面証券とは

対面証券とは、各地域に店舗を構え、個人向け営業から企業の新規上場、社債発行まで手掛ける証券会社を指します。N村證券、D和証券、N興証券などが有名です。

他のブログでもメリットとして株のプロにコンサルタントをしてもらえる、デメリットとして株等の購入手数料が高いといったことは紹介されてますので、それ以外のメリットデメリットについて書いていきます。

対面証券のメリット

余裕資産が5億以上ある人なら付き合う価値あり

そのまんまですね。お金持ちは対面証券を利用した場合にメリットが多くあります。

5億円より少ない人ははっきり言ってカモです。おそらく投資信託を売られて、損切りできずに塩漬けといった道をたどる可能性が高いです。

お客の資産が多いということは、それだけ手数料を稼げると同義になります。ただし、5億円クラスの富裕層については、手数料稼ぎに偏りすぎると他社へ資金を移管される可能性が高くなりますのでそれなりの見返りを得ることができる場合があります。

一例を上げると新規公開株(IPO)なんかは傾斜配分をしてくれることがあります。新規公開株は利益が得やすいため、ネット証券ではなかなか当選しないということがありますが、対面証券はある意味不公平にお得意様かどうかを判断できるので連続しての当選もある場合があります。

ただし、これには一定の条件があることがしばしばです。例えば、「新しい投資信託を買ってほしい」、「外国通貨建ての債券を買ってほしい」等です。

事業承継や相続対策で有利

ネット証券になく対面証券にあるものとして、金融商品以外の選択肢があるということが上げられます。

一例としては事業承継や相続に関し専門のアドバイスを受けることができる点です。

対面証券は営業の店舗の他に、リサーチや各種専門家が控えています。「自分の事業を誰かに渡したい」、「資産が多く相続対策をしないといけない」といった場合にはそういった専門家が営業員と一緒に対応するため、現在事業を営んでいる方、資産を多くお持ちの方は対面証券と付き合うメリットがあると思います。

対面証券のデメリット

証券マンは株のプロではなく営業のプロ

ご存知だとは思いますが、証券マンは営業のプロです。株のプロではありません。

そもそも、22歳新卒でそれまで株も何もやったことがない人が働いているわけですから、株のプロなわけ無いです。もちろん中には詳しい方もいらっしゃいますが、ごく少数です。

また、証券マンは自身の株の売買について規制が入っていますので、10年、20年働いていても自分で取引をしていない方もいるのではと思います。

手数料が高い

「おいおい、さっき手数料の話はしないって言ったじゃん…」と思ってる方もいると思いますが、手数料は何も株だけの話ではありません。

例えば、外国通貨建て債券なんかはとても美味しい商品です。なぜかというと、日本円を外貨に替えるときに手数料が入り、なおかつ債券の購入で手数料が入るという2重の構造になっているからです。

もし、このブログを読んでいて「月末が近づくに連れ、なぜか外貨建の債券を勧められる」と感じた方は、注意したほうがよろしいです。

他には、保険商品も手数料が高いです。ただ、保険にはもしものときの保証と相続対策ができる点があるのですべてがダメということはないです。

手数料についてはまだ話足りないですがこれくらいにします。

まとめ

今回の記事をまとめると次のとおりとなります。

  • 対面証券と付き合うには大きな資産が必要
  • 個人事業主やオーナーは金融商品以外の提案を得られるので良い
  • 証券マンは決して株のプロではない
  • 外国通貨建て債券など手数料が高い商品が多い

今回、この投稿をしようと思ったのは、定年を迎え持株会の関係があったりしてそのまま対面証券を利用する方が多いと感じたからです。

もちろん、対面証券には上記以外のメリットもありますし、本当にお客様のことを思って営業していらっしゃる方もいます。

ただし、そのメリットや証券マンに出会う確率がそれほど高くない現実があります。

大切なお金をどう使うか、それを判断する一助になればと思っています。

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